グローバルナビゲーションとは?基本と定義
グローバルナビとは、ウェブサイト上のすべてのページに共通して設けられているリンク集のことです。サイトの主要なコンテンツセクションへの道案内として機能し、ユーザーが探している情報に迷わずたどり着けるように設計されています。呼び方は一つではなく、グローバルメニューや共通メニューといった名称で呼ばれることもあります。

グローバルナビゲーションの重要な役割と目的
グローバルナビゲーションの最も重要な役割は、ウェブサイト訪問者をスムーズに目的のページへと導くことです。例えば、トップページから商品紹介ページを閲覧したユーザーが、次に価格について確認したいと思った際に、グローバルナビがあればすぐに価格ページへ移動できます。もしグローバルナビゲーションが存在しなければ、ユーザーは必要な情報を見つけるのに苦労し、結果としてサイトから離脱してしまう可能性が高まります。

ウェブサイトナビゲーションの多岐にわたる役割
動画では、ウェブサイトナビゲーションの主な役割として以下の3つが挙げられています。
- 目的のページへの導線: ユーザーがウェブサイト内の重要なページに迷うことなくアクセスできるように、リンクを提供します。
- ウェブサイトや企業のアイデンティティの提示: ロゴなどを配置することで、ウェブサイトのブランドや企業名をユーザーに認識させます。
- コンバージョンへの貢献: CTA(コール・トゥ・アクション)ボタンや重要なリンクを配置することで、ユーザーを目的の行動へと誘導します。
これらの基本的な役割に加え、ナビゲーションは検索バーの設置、役立つ情報の提供、ECサイトにおけるショッピングカートやアカウント機能へのアクセスなど、多岐にわたる用途で活用されます。また、現在閲覧しているページをハイライト表示したり、「このサイトには自分が探している情報があるか?」といったユーザーの疑問に答えるといった、間接的な役割も担っています。

ナビゲーションの種類:標準型と固定型(スティッキーナビゲーション)
ナビゲーションにはいくつかの種類がありますが、最も一般的なのはウェブサイト上部に配置される「標準型」です。一方、近年ではスクロールしても常に画面上部に表示される「固定型(スティッキーナビゲーション)」も広く採用されています。
動画では、ほとんどのウェブサイトにおいてスティッキーナビゲーションの採用を推奨しています。なぜなら、ユーザーがウェブサイト内をスムーズに移動するためには、常にナビゲーションが手の届く場所にあることが望ましいからです。特に、コンテンツの長いページや、複数のページを頻繁に移動する可能性のあるウェブサイトにおいては、スティッキーナビゲーションはユーザーエクスペリエンスを大幅に向上させる効果が期待できます。
最低限、全てのナビゲーションにはロゴとメニューリンクが含まれているべきであり、これによって「これは誰のウェブサイトか?」、そして「どのような重要なページがあるのか?」という基本的な疑問に答える必要があります。

SEOにおけるグローバルナビゲーションの重要性:クローラー対策
グローバルナビは、SEO(検索エンジン最適化)の観点からも非常に重要です。Googleなどの検索エンジンは、クローラーというプログラムを用いてウェブサイトの情報を収集し、検索結果のランキングを決定します。クローラーは、ページ内のリンク(内部リンク)を辿ってサイト全体の構造を把握し、各ページの重要度を評価します。グローバルナビゲーションは、クローラーがサイト内の各ページを効率的に発見できるようにすることで、ウェブサイト全体の評価向上に貢献します。

グローバルナビゲーションの作成ステップ:サイト設計から実装まで
効果的なグローバルナビゲーションを作成するためには、以下の手順で進めることをお勧めします。
- サイトマップの作成: ウェブサイト全体の構造を視覚的に表現したサイトマップを作成します。これにより、必要なページとその優先順位を明確に把握できます。
- 優先度の高いページの選定: サイトマップの第2階層(大カテゴリ)から、ウェブサイトの中核となる重要なページを選び出します。これらのページへのリンクをグローバルナビに含めることで、ユーザーは必要な情報へ容易にアクセスできます。
- 設置場所の決定: グローバルナビは通常、ウェブサイトの上部(ヘッダー)に配置されますが、画面の左右や下部に固定表示することも可能です。ユーザーにとって最も使いやすい場所を選択することが重要です。

効果的なナビゲーションデザインの原則
ナビゲーションのデザインは、ウェブサイトの印象や使いやすさを大きく左右します。動画では、様々なナビゲーションのデザインパターンが紹介されています。
- 配置: 上部中央が一般的ですが、左側に配置するデザインもあります。
- アイコンベース: メニュー項目をテキストではなくアイコンで表現するデザインですが、直感的に意味が伝わるアイコンを選ぶ必要があります。
- 隠しナビゲーション: ボタンをクリックするまでナビゲーションを隠しておくデザインは、デスクトップ版では避けるべきです。
- 説明付きナビゲーション: メニュー項目の下に短い説明を加えるデザインは、メニュー項目が少ない場合に有効ですが、通常はメニューラベル自体が直感的であることが望ましいです。

メニューのデザインにおいては、縦型リスト形式のドロップダウンメニューが一般的です。大規模なウェブサイト、特にECサイトなどでは、複数の列にリンクを整理し、画像などを加えた「メガメニュー」が効果的な場合があります。一方、横型のドロップダウンメニューは一般的ではなく、ユーザーが使い慣れていない可能性があるため、避けるべきでしょう。
コンバージョン率の向上を目的とする場合、ナビゲーションに連絡先情報を掲載したり、検索バーを設置したりすることも有効な手段です。ただし、ナビゲーションが過度に混雑しないように注意が必要です。特に検索バーは、ウェブサイトのページ数が40ページ未満の場合は、ナビゲーションに含める必要性は低いかもしれません。
モバイル版のナビゲーションにおいては、画面スペースの制約から、メニュー項目をハンバーガーメニューアイコンの背後に格納するのが一般的です。このモバイルメニュー内には、通常のリンクに加えて、検索バー、ニュースレター登録、ソーシャルメディアアイコンなどを追加することで、利便性を高めることができます。ただし、ハンバーガーメニューアイコンがメニューであることをユーザーが認識できるように、標準的なデザインを使用することが重要です。
近年注目されているデザイントレンドとして、スクロールダウン時には非表示になり、スクロールアップ時に再表示されるスティッキーナビゲーションがあります。これは、ユーザーがページを上にスクロールする際には、ナビゲーションに戻りたい可能性が高いという行動心理に基づいたもので、ユーザーエクスペリエンスの向上に貢献します。
データが語るナビゲーションの重要性:統計と事例研究
動画では、実際のデータに基づいたナビゲーションに関する統計と事例研究が紹介されており、効果的なナビゲーション設計のヒントを与えてくれます。
- メガメニューの効果: ShopifyのウェブサイトAfloraが行ったA/Bテストの結果、通常のクリックベースのメニューと比較して、製品画像をドロップダウンに表示するメガメニューを採用したところ、収益が53%増加したと報告されています。これは、メガメニューが製品の発見性を高め、離脱率を低下させ、視覚的に魅力的なヘッダーとして機能するためと考えられます。

- セールス・チェックアウトページでのナビゲーション非表示: ある事例では、セールスページまたはチェックアウトページでナビゲーションを非表示にしたところ、コンバージョン率が3%から6%へと倍増しました。これは、ユーザーが他のページへ簡単に移動できなくなることで、コンバージョンに集中できるようになったためと考えられます。ただし、通常のウェブサイトのページではナビゲーションを非表示にすべきではありません。

- 右上ボタンの慣習: Orbit Media Studiosが500のウェブサイトを調査した結果、55%が右上隅にボタンを使用しており、これはウェブデザインの慣習となっていることがわかりました。統計的に多くのウェブサイトが採用しているデザインは、ユーザーにとっても使い慣れているため、自社のウェブサイトにも取り入れることを検討すべきでしょう。

- デスクトップ版における隠しナビゲーションの弊害: Usability Testing Groupの調査によると、デスクトップ版でナビゲーションをハンバーガーメニューなどのボタンの背後に隠すと、ナビゲーションの利用頻度が減少し、サイト内の移動に時間がかかり、コンテンツが見つけにくくなるなど、全体的な使いやすさが低下することが明らかになりました。この結果は、デスクトップ版では常にナビゲーションを可視化しておくべきであることを強く示唆しています。モバイル版では、スペースの制約から隠しナビゲーションが一般的ですが、それでも可視化された要素との組み合わせがより効果的であるという結果も示されています。

グローバルナビゲーション構築における3つの要点
グローバルナビゲーションを構築する上で、特に重要な3つのポイントがあります。グローバルナビは全ページに共通する案内メニューであり、ユーザーが情報を見つけやすく、検索エンジンのクローラーがサイト情報を収集しやすくなります。これらを意識することで、ユーザーにとって使いやすいナビゲーションを実現できます。
- 理解しやすい言葉選び: リンクに使用するテキストは、簡潔で分かりやすい表現を心がけましょう。訪問者がそのリンクをクリックすることで、どのような情報が得られるのかを直感的に理解できるようにすることが大切です。
- 効率的な導線設計: ユーザーが求める情報に、できるだけ少ない手数でたどり着けるように設計しましょう。例えば、ドロップダウンメニューを活用することで、クリック数を減らし、目的のページへスムーズに誘導できます。
- 一貫性のあるデザイン: グローバルナビゲーションのデザインは、サイト全体で統一感を持たせることが重要です。ページごとにデザインが異なると、ユーザーは混乱し、サイトの利用を諦めてしまう可能性があります。

グローバルナビゲーションのデザイン事例:PCサイトとスマートフォンサイト
グローバルナビゲーションのデザインは、PCサイトとスマートフォンサイトでは、それぞれに適した手法を用いる必要があります。以下に、具体的なデザイン例をご紹介します。参考デザインとして、ユーザー体験を向上させるための具体的なデザイン例を提供します。
また、ユーザーがWebサイト内で現在地を把握しやすくするために、ナビゲーションのデザインを工夫することが重要です。背景色を変えることは、視覚的な明確さを提供する手段として有効です。
PCサイトのデザイン例
PCサイトでは、広い画面スペースを有効活用し、メガメニューやサイドバー型のナビゲーションを取り入れるのが効果的です。
- メガメニュー: 例えば、川重商事株式会社のウェブサイトでは、メガメニューを採用しており、豊富なリンクと視覚的な要素(画像など)を組み合わせることで、ユーザーが迷うことなく必要な情報へアクセスできるよう工夫されています。
- サイドバー: NIKIGOLFのウェブサイトでは、グローバルナビゲーションをサイドバーに配置し、アイコンを付加したメニュー表示によって、視認性を高めています。

グローバルナビゲーションとEFO(エントリーフォーム最適化)
グローバルナビを考慮すると、エントリーフォーム最適化(EFO)という視点から、グローバルナビゲーションは、ユーザーがエントリーフォームから離脱してしまう原因になり得ます。エントリーフォームの完了率を向上させるためには、フォームへの入力に本当に必要な情報以外のリンクはできるだけ取り除き、ユーザーが入力作業に集中できる環境を整備することが大切です。

エントリーフォームにおけるグローバルナビゲーションの取り扱い
エントリーフォームにおいては、グローバルナビを含むヘッダー部分やフッター部分、あるいはサイドエリアに、別のページへのリンクやサイト内を回遊させるためのボタンなどを配置することは避けるべきです。フォームの構成要素はできる限りシンプルにし、フォームの送信に必要な情報のみが表示されるように心がけましょう。ただし、購入手続きが完了した後のページなどでは、グローバルナビゲーションやサイドバーを再び表示させ、購入後の関連情報を提供したり、他のページへのアクセスを促すことが効果的です。

フォーム専用レイアウトの事例
グローバルナビを活用したエントリーフォームのために特別に設計されたシンプルなレイアウトを採用しつつ、サイドエリアを有効に活用している事例をご紹介します。
- リンツチョコレート:フォーム送信後にユーザーが得られる利点をサイドエリアに表示することで、入力作業への意欲を高めています。
- Amazon:購入完了ページにおいて、注文内容の詳細情報やよくある質問へのリンクを表示することで、購入後の情報提供を充実させています。

グローバルナビゲーションのデザインインスピレーション:ギャラリーサイトの活用
グローバルナビゲーションの参考デザイン例をさらに探したい場合には、ギャラリーサイトを利用するのがおすすめです。ギャラリーサイトでは、様々なウェブサイトのデザインが一覧表示されているため、参考になるデザインを効率的に見つけ出すことができます。
グローバルナビゲーションのユーザー体験
グローバルナビゲーションは、Webサイトのユーザー体験を向上させる上で非常に重要な要素です。ユーザーがサイト内をナビゲートする際に、グローバルナビゲーションは主要なページへのリンクを提供し、ユーザーが目的の情報にたどり着くのに役立ちます。グローバルナビゲーションが適切に設計されていないと、ユーザーはサイト内で迷ったり、目的の情報を見つけられなかったりする可能性があります。
グローバルナビゲーションのユーザー体験を向上させるためには、以下の点に注意する必要があります。
- 全ページに共通表示: グローバルナビゲーションは、サイトの全ページに共通して表示される必要があります。これにより、ユーザーはどのページにいても一貫したナビゲーションを利用でき、迷うことがありません。
- 主要ページへのリンク: グローバルナビゲーションは、主要なページへのリンクを提供する必要があります。例えば、ホームページ、商品ページ、問い合わせページなど、ユーザーが頻繁にアクセスするページへのリンクを含めることが重要です。
- わかりやすく使いやすいデザイン: グローバルナビゲーションは、ユーザーがサイト内をナビゲートする際に、わかりやすく使いやすいデザインである必要があります。シンプルで直感的なデザインを採用し、ユーザーが必要な情報に迅速にアクセスできるようにしましょう。
グローバルナビゲーションのトレンド
グローバルナビゲーションのデザインは、時代とともに進化し続けています。最新のトレンドを取り入れることで、ユーザーにとってより魅力的で使いやすいナビゲーションを提供できます。以下に、現在注目されているグローバルナビゲーションのトレンドをご紹介します。
- モバイルファーストデザイン: 現在、多くのユーザーがモバイルデバイスからWebサイトにアクセスしています。そのため、グローバルナビゲーションはモバイルデバイスでの表示を優先する必要があります。ハンバーガーメニューやスライドインメニューなど、モバイルに適したデザインを採用しましょう。
- レスポンシブデザイン: グローバルナビゲーションは、デバイスの画面サイズに応じて自動的に調整されるレスポンシブデザインに対応する必要があります。これにより、PC、タブレット、スマートフォンなど、どのデバイスからでも快適に利用できます。
- シンプルなデザイン: シンプルでクリーンなデザインは、ユーザーにとって視覚的に心地よく、使いやすいナビゲーションを提供します。過度な装飾を避け、必要な情報を簡潔に表示することが重要です。
- ユーザー中心のデザイン: グローバルナビゲーションは、ユーザーのニーズを最優先に考えたデザインを採用する必要があります。ユーザーが求める情報に迅速にアクセスできるよう、直感的な操作性を追求しましょう。
- アクセシビリティ: すべてのユーザーが快適に利用できるよう、アクセシビリティを考慮したデザインを取り入れることが重要です。視覚障害者向けのスクリーンリーダー対応や、キーボード操作のサポートなど、誰もが使いやすいナビゲーションを目指しましょう。
これらのトレンドを取り入れることで、グローバルナビゲーションはより効果的にユーザーをサポートし、Webサイト全体のユーザー体験を向上させることができます。
まとめ
この記事では、グローバルナビゲーションの基本、作成時の重要な点、デザインの実例、そしてSEOとEFOの視点からの重要性について詳しく説明しました。グローバルナビは全ページに共通する案内メニューであり、ユーザーが情報を見つけやすく、検索エンジンのクローラーがサイト情報を収集しやすくなる役割を果たします。グローバルナビゲーションを作る際には、常にユーザーの立場になって、見やすく、そして使いやすいデザインを意識することが不可欠です。この情報が、読者の皆様がより効果的なウェブサイトを制作する上で役立つことを願っています。
よくある質問
質問1:グローバルナビゲーションに含めるべきリンクの数はどれくらいが理想的ですか?
回答1:グローバルナビゲーションに含めるリンクの最適な数は、ウェブサイトの規模や構成によって変わってきます。一般的には、主要なカテゴリーや特に重要なページへのリンクを5個から7個程度含めるのが効果的でしょう。リンクが多すぎると、ユーザーが情報過多になり、かえって使いづらくなることも考えられます。
質問2:グローバルナビゲーションのデザインで最も大切なことは何でしょうか?
回答2:グローバルナビゲーションのデザインにおいて最も重要なのは、ウェブサイト全体の整合性と、ユーザーにとっての分かりやすさです。デザインはウェブサイトのブランドイメージと調和し、全てのページで統一された表示にする必要があります。さらに、リンクのテキストは簡潔で理解しやすく、ユーザーが一目でリンク先のページ内容を想像できるように工夫することが重要です。
質問3:スマートフォンサイトにおけるグローバルナビゲーション実装で留意すべき点は?
回答3:スマートフォンサイトでグローバルナビゲーションを実装する際、画面の表示領域が限られているため、特に配慮が必要です。スペースを効率的に利用できる、ハンバーガーメニューやアコーディオンメニューといったデザインを選択するのがおすすめです。さらに、タッチ操作を考慮し、リンクの大きさや間隔を適切に設定することも大切です。ユーザーが片手で容易に操作できるよう、重要なページへのリンクを画面下部に配置することも有効な手段です。







