セッション数とは、あるユーザーがウェブサイトにアクセスしてからサイトを離れるまでの一連の行動を、まとめて1回とカウントする指標です。Google アナリティクス 4(GA4)を使用してセッション数やPV(ページビュー)数を確認する方法もあります。ウェブサイトへの訪問回数を示すもので、「訪問数」とも呼ばれます。Googleでは、セッションを「特定の期間内に、ユーザーがウェブサイト上で行った一連の操作」と定義しています。*1具体例として、ユーザーがウェブサイトを訪れ、記事Aと記事Bを閲覧後にサイトを離れた場合、これは1セッションとしてカウントされます。
*1 出典 : Google.アナリティクスヘルプ.https://support.google.com/analytics/answer/12798876
セッション数は、ウェブサイトのアクセス状況を解析する上で非常に重要な指標の一つです。PV(ページビュー)数は、Webサイトのパフォーマンスやユーザー行動を測定するための重要な指標であり、セッション数やユーザー数との違いを理解することが重要です。ウェブサイトの担当者であれば、PV(ページビュー)やUU(ユニークユーザー)といった類似の指標と合わせて、セッション数の意味をしっかりと理解しておくことが大切です。セッション数を把握することで、ウェブサイトへのアクセス状況を詳細に分析し、改善すべき点を見つけ出すことができます。
セッション数の計測には、一般的にGoogle Analytics(アナリティクス)が使用されており、いくつかのルールが存在します。GA4でのセッション数やページビューの計測方法も重要です。セッションが終了し、新しいセッションが開始される主な条件は、以下の3つです。
ウェブサイト内のページ操作(クリックやスクロールなど)の間隔が30分以上になると、セッションは途切れるように設定されています。これは「30分ルール」と呼ばれ、新しいセッションが開始される条件となります。例えば、ウェブページを閲覧した後、30分以上何も操作せずに放置し、その後再びページの閲覧を再開した場合、合計で2セッションとカウントされます。同一のウェブページを複数のタブで開いている場合は、それらは全て合わせて1セッションとして計算されます。これは、複数のタブでページを見ていたとしても、セッションの起点となるのは最初にページを閲覧し始めた時間だからです。最初にアクセスしたページを基準として、セッション数がカウントされると覚えておきましょう。同一ブラウザ(例:Chromeの複数ウィンドウ)の利用は1セッションとして扱われます。異なるブラウザ(例:ChromeとSafari)を使用すると、Cookieが異なるため別のセッションとなります。同様に、シークレットモードも異なるCookieを使用するため、別のセッションとしてカウントされます。ブラウザやタブを閉じても、30分以内に同じウェブサイトにアクセスすれば、同一セッションとして扱われます。これはCookieが変わらないためです。
Googleアナリティクスでは、一日の区切りでデータが区別されるため、日付をまたぐと新たなセッションとして扱われます。セッション 数 は 2 つの日付をまたぐ場合や30分以上の操作がない場合に新しいセッションがカウントされます。これは、たとえページ閲覧のインターバルが30分以内であっても同様です。例えば、ある日の23時55分にサイトのトップページを訪れ、数分後に別のページを閲覧したとします。日付が変わって0時を過ぎた後、さらに別のページに移動した場合、日付が変わる前のページ閲覧は最初のセッションとして、日付が変わってからのページ閲覧は新しいセッションとしてカウントされます。つまり、一日と翌日でそれぞれ別のセッションとして計測されることになります。
サイトの利用者が30分以内に同じサイトに戻ってきた場合でも、参照元が異なると、セッションは新たに開始されます。セッション数や訪問数の確認方法については、Google Analytics 4を使用することが推奨されます。具体的には、最初にGoogle広告(旧:AdWords)の広告経由でサイトを訪れたユーザーが、30分以内にオーガニック検索結果から同じサイトにアクセスした場合、それぞれの流入経路が異なるため、別のセッションとしてカウントされます。このケースでは、通常の「30分ルール」は適用されません。
ECサイトのように、決済処理のみ外部ドメインを利用している場合、購入手続きの前後でセッションが分断されてしまうことがあります。これを防ぐには、Googleアナリティクスで「特定の外部サイトからの再訪問は、30分以内であればセッションを継続する」という設定を行います。設定は、Googleアナリティクスの管理画面から、「トラッキング情報」>「参照元除外リスト」へと進み、「参照の除外を追加」ボタンをクリックします。そして、同一セッションとして扱いたいドメインを入力し、設定を保存します。このように、複数のドメインにまたがって構成されたウェブサイトをクロスドメインと呼びます。クロスドメイン環境下で正確なユーザー行動を把握するには、クロスドメイントラッキングの設定が不可欠です。
Googleアナリティクスを使ってセッション数を確認するには、主に3つの方法があります。Google Analytics 4を使用した時のセッション数の確認方法についても触れておきます。以下に、それぞれの方法について詳しく解説します。
ウェブサイト全体のセッション数は、サイトの総合的な状況を把握するために不可欠です。Webサイトを訪問したユーザーの数やアクセスと離脱の回数を計測するセッション数は、サイトの利用状況を異なる観点から分析するために重要なデータです。Googleアナリティクスを開き、左側のメニューから「ユーザー」を選択し、次に「概要」をクリックしてください。「新規ユーザー」の横に「セッション」数が表示されます。
特定のページがどれだけ見られているかを知るには、ページ単位のセッション数が役立ちます。ページビュー数とセッション数の違いを理解することも重要です。Googleアナリティクスで、左側のメニューから「行動」を選び、「サイトコンテンツ」から「すべてのページ」へと進んでください。各ページごとの「ページ別訪問数」(特定のページが閲覧されたセッションの回数)を確認できます。ページごとのセッション数を知りたい場合は、この手順で確認しましょう。
どこからアクセスが多いのかを知るには、参照元別のセッション数が重要です。は ユーザー が webサイトに訪れる経路や行動を分析するための重要な指標です。Googleアナリティクスを開き、左側のメニューから「集客」を選び、「すべてのトラフィック」から「参照元/メディア」へと進んでください。「新規ユーザー」の横に「セッション」数が表示されます。
アクセス解析にはセッション数以外にも多くの指標が存在します。よく使われる指標や類似する指標についても理解を深めておくと、より効果的な分析につながります。
ページビュー(PV)数は、ウェブページが閲覧された総回数を指します。これはウェブサイト分析における基本的な指標の一つで、単にPVとも呼ばれます。ページビュー数とセッション数は、ウェブサイトのパフォーマンスを評価するための重要な指標です。例えば、あるユーザーが記事A、記事B、そしてお問い合わせページを順に閲覧した場合、そのセッションにおけるPV数は3と記録されます。同じページが複数回閲覧された場合も、その都度1PVとしてカウントされます。セッション数と同様に、PV数はウェブサイトのアクセス状況を評価する上で重要な役割を果たし、コンテンツがどれだけ注目されているかを示す指標となります。
ページ/セッションは、総ページビュー数をセッション数で割ることによって算出されます。これは一般的にページパーセッションとも呼ばれ、1回のセッションでユーザーが平均して何ページ閲覧しているかを示します。ページ/セッションの値が高いほど、ユーザーは1回の訪問で多くのページを閲覧していることを意味します。逆に、ページ/セッションが1に近い場合、ユーザーはサイト内をあまり回遊していないと考えられます。このような場合は、内部リンクの最適化や記事内の誘導文の改善によって、ページ/セッションの向上を図ることができます。ページ/セッションは、ユーザーエンゲージメントのレベルを測るための有効な指標です。
ユニークユーザー(UU)数は、特定の期間内にウェブサイトを訪れた実際の人数を示します。サイトを訪問し、ユーザーがどのように行動するかを理解することは重要です。セッション数とは異なり、同一ユーザーが同じデバイスから何度ウェブサイトにアクセスしても、UU数は1としてカウントされます。ただし、同じユーザーが異なるデバイス(例えばPCとスマートフォン)からウェブサイトにアクセスした場合、UU数は2とカウントされる点に注意が必要です。例えば、Aさん、Bさん、Cさんの3人がウェブサイトを訪問した場合、UU数は3となります(セッション数が8、PV数が13、ページ/セッションが1.6の場合)。ユニークユーザー数は、ウェブサイトのリーチ範囲を把握するための指標として利用されます。
セッション数を分析することで、ユーザーの行動をより深く理解できるようになります。セッション数とPV数を組み合わせて分析することで、ユーザーの回遊率を把握できます。たとえば、セッション数に対してPV数が極端に少ない場合、ユーザーがすぐに離脱している可能性が高いです。このような場合、サイトのデザインやコンテンツに問題があるかもしれません。セッション数の分析は、Webサイトのデザインやコンテンツを見直し、ユーザーにとって魅力的なサイト作りに取り組む必要があります。具体的には、ユーザーがどのページで離脱しているのか、どのページが最も閲覧されているのかを確認し、改善点を見つけ出すことが重要です。
セッション数を増やすには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。まず、有益なコンテンツを作成することで、ユーザーの興味を引き、結果的にセッション数の増加につながります。次に、Web広告を出稿することで、即効性を求める場合は有効です。さらに、SEO対策を行うことで、自然検索からのセッションを増やすことができます。具体的には、キーワードの最適化やメタタグの設定、内部リンクの強化などが挙げられます。最後に、サイトのユーザビリティを高めることも重要です。ユーザーがWebサイトを訪れた際、目的の情報にスムーズにアクセスできるかどうかは、ユーザビリティにかかっています。これにより、ユーザーの満足度が向上し、再訪問の可能性が高まります。
セッション数、PV数、UU数といった指標を総合的に分析することで、ウェブサイトの改善点を見つけることができます。例えば、セッション数が多いにもかかわらずPV数が少ない場合、ユーザーがサイト内で十分に回遊していない可能性があります。この場合、内部リンク構造の見直しやコンテンツの質の向上が求められます。このように、セッション数を中心としたアクセス解析は、ウェブサイトのパフォーマンスを向上させるための貴重な情報源となります。
セッション数は、ウェブサイトの利用状況を理解する上で欠かせない指標の一つです。Googleアナリティクスなどのツールを用いて定期的にチェックし、ウェブサイトの改善に活かしましょう。セッション数に加え、ページビュー(PV)数やユニークユーザー(UU)数などの関連指標も併せて分析することで、より深い分析が可能になります。
セッション数とは、あるユーザーがウェブサイトにアクセスしてから離れるまでの一連の行動を1回の訪問としてカウントしたものです。セッション 数 は 1 ユーザーが訪問から離脱までの流れの数を示す重要な指標です。これは訪問数とも呼ばれます。
Googleアナリティクスでは、主に以下の3つの場所でセッション数を確認できます。ウェブサイト全体のセッション数は「ユーザー>概要」で、特定のページごとのセッション数は「行動>サイトコンテンツ>すべてのページ」で、そして参照元ごとのセッション数は「集客>すべてのトラフィック>参照元/メディア」で確認可能です。
セッションが途切れる主な条件は3つあります。1つ目は、ウェブサイト内での操作が30分以上行われなかった場合。2つ目は、日付が変わった場合。そして3つ目は、キャンペーンの情報源が変更された場合です。