今回のテーマ
HubSpotのフォーム機能は、ウェブサイトからユーザーデータを収集し、資料ダウンロードなどを通じて効果的なマーケティングを推進するための重要な役割を果たします。HubSpotのフォームを作成する際は、特別な技術やデザインスキルがなくても、直感的な操作で簡単にフォームを作成してカスタマイズできます。テンプレートを活用した作成方法も用意されており、用途に応じたのフォームを作成することが可能です。例えば、リード獲得を目指すランディングページに設置するフォームや、顧客の意見を募るアンケートフォーム、資料請求フォームなど、目的に合わせたフォームを容易に構築できます。また、レスポンシブデザインによりあらゆるデバイスでの表示に最適化されており、ユーザー体験の向上にも貢献します。本稿では、HubSpotフォームの主要な機能と、その実用的な活用方法について詳しく解説していきます。
HubSpotフォームの2つの種類
HubSpotフォームには、主に以下の2つのタイプが存在します。
HubSpotのフォームには、埋め込みフォームとスタンドアロンフォーム(スタンドアロン フォーム)という2種類があり、それぞれ用途や設置方法が異なります。
- HubSpot内で作成するフォーム
- HubSpot以外のツールで作成したフォームとの連携
まず、HubSpot内で生成するタイプは、直感的なドラッグ&ドロップエディタを活用し、手軽にフォームを構築できるのが特徴です。埋め込みフォームはWebページ内に直接設置でき、スタンドアロン フォームは独立したページとして公開できるため、キャンペーンや特定のマーケティング施策に活用しやすいです。これにより、企業内のマーケティング担当者は、顧客からの問い合わせや資料ダウンロードといった多様な目的に応じたフォームを、柔軟にデザインすることが可能です。一方、外部ツールで作成されたフォームとの連携機能では、既に運用中のフォームから送信されたデータをHubSpotへ自動的に取り込み、一元的に管理することが可能になります。
HubSpotフォーム:スタンドアロンページと埋め込みフォームの相違点
HubSpotでフォームを設計する際、主要な方法として「スタンドアロンページ」と「埋め込みフォーム」の二つが挙げられます。埋め込みフォームは、既存のWebサイトにフォームを埋め込む方式であり、フォームの埋め込み(フォームの埋め)も非常に簡単です。HubSpotでは、埋め込みコードを取得してHTMLに貼り付けるだけで、特別な技術知識がなくても埋め込みも可能です。一方、スタンドアロンページは、HubSpot上に独立したフォーム専用のページを作成する方式です。これら二つのタイプを正しく認識することは、貴社のマーケティング目標に最も合致したフォームを効果的に導入するために不可欠です。

スタンドアロンページ(共有リンクをコピーのケース)
HubSpotフォームの利用方法の一つに、スタンドアロンページ形式があります。これは、HubSpotのプラットフォーム上にフォーム専用の独立したウェブページを構築する方式です。このページには、HubSpotによって自動的に生成される固有のURLが付与されます。特定のキャンペーンやリード獲得のために、完全に独立したランディングページを設計したい場合や、HubSpotの高度な機能を最大限に活用して資料請求やウェビナー登録などを促進したい場合に、このスタンドアローンページが最適な選択肢となります。
埋め込みフォーム(Hubspotフォーム及び外部サイトに埋め込むケース)
もう一つのHubSpotフォームの活用方法は、埋め込みフォームです。これは、HubSpot上で作成したフォームを、既に運用している既存のウェブサイトにシームレスに組み込む方式を指します。HubSpotフォームは外部サイトへの埋め込みが可能であり、外部サイトへの設置時には、事前にHubSpotのトラッキングコードを外部サイトへ埋め込む必要があります。また、埋め込み方法にはWordPressに埋め込みコードを使う方法や、HTMLで埋め込みコードを直接貼り付ける方法があります。フォームのHTMLコード(埋め込みコード)を生成し、そのコードをあなたのウェブサイト内の任意の場所に貼り付けるだけで、簡単にフォームを設置できます。HubSpotがホスティングしていない外部のCMS(コンテンツ管理システム)を利用しているサイトであっても、この埋め込み機能を使ってHubSpotフォームを統合することが可能です。
埋め込みフォームは、既存のウェブコンテンツに自然な形でフォームを追加したいケースや、ウェブサイト全体のデザインやブランドの一貫性を保ちながら、HubSpotの強力なフォーム機能を利用したい場合に特に効果的です。
使い分け方
HubSpotフォームのスタンドアロンページと埋め込みフォームは、それぞれ異なる目的と状況に応じて選択することが重要です。以下の具体的なケースを参考に、ご自身のビジネスニーズに最適な形式を選びましょう:
- 特定の目的を持った専用のランディングページを一から構築したい場合 → スタンドアロンページ
- 既に存在するウェブサイトやブログ記事内に、スムーズにフォームを組み込みたい場合 → 埋め込みフォーム
- HubSpotのA/Bテストやプログレッシブプロファイリングなどの高度な機能をフル活用したい場合 → スタンドアロンページ
- 自社ウェブサイトの既存のデザインやUI/UXに溶け込ませたい場合 → 埋め込みフォーム
HubSpotフォームを活用するメリット
HubSpotのフォーム機能を活用することは、企業のマーケティング戦略に多大な恩恵をもたらします。ここでは、HubSpotフォームが提供する主要な利点について、詳細に掘り下げていきます。さらに、HubSpotフォームを活用してCRMと自動連携し、ユーザーアクションを促す機能が豊富である点も大きな特徴です。
フォームを通じて収集されたデータはHubSpot CRMへ自動的に統合されるため、情報管理が効率化されます。加えて、HubSpotフォームは作成した情報を自動的にHubSpot CRMに保存し、CRMと自動でデータ連携ができる仕組みを使用して実現しています。
コーディング不要で簡単に作成できる
HubSpotでフォームを作成する最大の利点の一つは、プログラミングスキルがなくても、誰もが直感的にフォームを構築できる点です。HubSpotのフォーム作成ツールは、ドラッグ&ドロップのビジュアルエディターを採用しており、専門知識がなくても直感的な操作で簡単にフォームを作成できるのが特徴です。ドラッグ&ドロップのシンプルな操作で、質問項目の追加や、回答形式(例えば、ドロップダウンメニューや自由記述テキストなど)を自由に設定でき、特別な技術的知識やデザインスキルがなくても、高品質なフォームを短時間で作成することが可能です。
この機能により、社内にフォームのコーディングを担当するエンジニアが不在の場合や、外部の開発者に依頼する時間がないといった状況でも、マーケティング担当者が迅速に必要なフォームを立ち上げることができます。結果として、時間やコストなどのリソースを大幅に節約しつつ、見た目にも優れたフォームを実現することが可能になります。
CRMへの自動データ連携ができる
フォームを通じて収集されたデータはHubSpot CRMへ自動的に統合されるため、手動でのデータ入力作業が完全に不要になります。これにより、社内での情報共有が円滑になり、獲得したリードに対する初動アクションが効率化されます。リードの獲得から顧客情報の管理まで、一連のプロセスを滞りなく進めることができるのが特徴です。
さらに、フォーム送信者のウェブサイト上での行動履歴も詳細に把握できるようになります。例えば、「数時間前に特定のホワイトペーパーをダウンロードした」といった情報に基づいて、そのユーザーの関心度合いに合わせた、よりパーソナライズされたコミュニケーションを展開することが可能になります。
フォーム送信後の自動アクションを組める
フォームが送信された後に、様々な目的に応じた自動アクション(ワークフロー)を設定できるのも、HubSpotフォームの大きなメリットです。例えば、特定のフォームから情報が送信された際、自動で御礼メールや次のステップを案内するフォローアップメールを送信することが可能になります。これにより、顧客対応が格段に迅速化され、リードナーチャリングの促進や顧客満足度の向上に大きく貢献します。
こうした作業が自動化されることで、チームの日常業務の負担が軽減され、より戦略的かつ創造的な業務に集中できるようになります。自動アクションのワークフローは、各企業の独自の運用フローに合わせて柔軟に設計・カスタマイズできる点も魅力と言えるでしょう。
▼フォーム機能で自動アクションワークフローを組める「項目」一覧
- Eメールを送信
- コンタクトプロパティを更新
- リストに追加
- ワークフローの実行
- 営業担当者への通知
- タスクの作成
- カスタムイベントのトリガー
- Slackへの通知
外部サイトへの埋め込みができる
作成したフォームを、外部のウェブサイトに手軽に組み込むことができる点も、HubSpotフォームの利点の一つです。フォームの作成が完了した後、自動生成される埋め込みコードを、該当するウェブサイトやブログ内に貼り付けるだけで設置が完了し、収集した情報をHubSpot CRM上で一元管理できます。
この機能は、HubSpotで構築されたサイトに限らず、HubSpotがホスティングしていない外部のウェブサイトやブログにもスムーズに埋め込みが可能です。埋め込みコードはデバイスの種類に合わせたレスポンシブデザインに対応しているため、異なるデバイスからアクセスしてもフォームが常に最適に表示され、ユーザーエクスペリエンスを損なうことなくフォームを設置できます。
フォームの多様な種類とその特性
多彩なフォームが存在しますが、具体的にどのようなタイプがあるのでしょうか。Hubspot フォーム機能で構築可能な、主要なフォーム形式とその特徴を深掘りします。
アンケートフォーム
アンケートフォームは、顧客の意見、個人情報(氏名、住所、年齢、電話番号、職種など)、あるいは製品・サービスへの評価を収集する目的で多用されるフォーム形式です。代表的なツールとしてGoogleフォームが挙げられます。
Hubspot フォームは、HubSpot Marketing Hub内で、選択肢形式や自由記述形式の質問を組み込んだアンケートを容易に構築できます。これにより、顧客満足度調査や市場調査を効率的に実行し、収集したデータを製品・サービスの改良に活用することが可能です。Hubspot フォームで作成したアンケートは、メールやランディングページへの埋め込みが可能で、回収率向上に向けたデザインや条件分岐ロジックの設定も行えます。ただし、CRMの特性上、アンケート項目が頻繁に変動する場合や、多種多様なアンケートを実施するケースでは、標準のHubspot フォーム]けでは柔軟性に欠けることがあります。その際は、タイムラインポストとの連携を検討し、プロパティの増加を抑制することが望ましいでしょう。
お問い合わせフォーム
お問い合わせフォームは、顧客が企業への質問やサポートを求める際に利用する、極めて一般的なフォーム形式です。企業のウェブサイトには不可欠な要素であり、多様な顧客からの問い合わせを受け付ける主要な窓口としての役割を果たします。
Hubspot フォームでは、送信された問い合わせ内容を自動で適切な担当者に振り分ける機能が利用できます。さらに、フォーム送信後の自動返信メール設定も手軽に行え、顧客への迅速なレスポンス体制を構築することが可能です。ただし、日本で時折見られるような、フォーム送信前に確認画面を挟む機能は、Hubspot フォームの標準機能としては提供されていない点にご留意ください。
メールフォーム
メールフォームとは、ユーザーが入力した情報を企業側へメール形式で送信する機能を持つフォームです。これは一般的なお問い合わせフォームと似ていますが、特定の目的、例えば資料ダウンロード後の追加情報提供や、特定のキャンペーン登録を促す場合に特化して利用されます。Hubspot フォームを用いて、このような特定の目的を持ったメールフォームを設計することで、顧客とのエンゲージメントを効果的に深めることが可能です。
マルチステップフォーム
消費者のニーズに応える形で登場したのが「マルチステップフォーム」です。この形式は、一つの長いフォームではなく、複数の段階を経て情報を入力させる仕組みであり、多くの場面でフォームのコンバージョン率(CVR)向上に貢献する、非常に効果的なツールとして注目されています。
長大なフォームで全ての入力項目を一度に見せるのではなく、情報を段階的に求めることで、ユーザーの精神的な負担を軽減します。これにより、入力作業が円滑に進み、途中でフォームを諦めてしまう離脱率を抑制し、最終的な完了率を向上させる効果が期待できます。
以下に、マルチステップフォームの代表的な利用シーンを挙げます。
- 求職者向け相談フォーム:応募者の職務経歴、希望する職種、勤務地などを順を追って入力させる場合。
- 製品・サービスの見積もりフォーム:ユーザーが興味のある製品やサービスの仕様を段階的に選択し、最終的な概算金額を提示する際。
- 大規模なアンケート:質問項目が多いアンケート調査で、回答者が途中で飽きることなく最後まで回答を続けられるように工夫したい場合。
HubSpotを利用すれば、このようなマルチステップフォームの構築が容易です。さらに、各入力ステップにおけるユーザーの離脱率や最終的な完了率を詳細に分析できるため、ユーザーの行動データに基づいたフォームの改善が可能となり、結果としてコンバージョン率の大幅な向上に貢献します。
フォームの作成と設定
HubSpot内でフォームの新規作成に着手する際、まず表示されるのはフォームの構築方式を選択する画面です。
ここでは、最新のフォーム機能と旧来のフォーム機能のいずれかを選ぶことになります。特にマルチステップフォームのような高度な機能は新しいフォームにのみ搭載されているため、作成するフォームの種類に応じて慎重な選択が求められます。
新フォームのテーマについて
新しいフォーム機能で作成プロセスを開始すると、HubSpotが標準で提供する豊富なフォームテンプレートの中から選択することができます。これらの既成テンプレートを活用することで、フォームのデザインやレイアウト設定を非常に効率的に進めることが可能になります。
フィールド(プロパティー)の追加と選択
HubSpotでフォームを設計する際には、必要な入力フィールドを自在に追加し、必須項目や非表示項目などの詳細設定を行えます。さらに、フォーム送信後の動作設定や、見た目のデザインを柔軟にカスタマイズすることも可能です。フォームで利用できる主なフィールドタイプは以下の通りです。
- 自由記述テキストフィールド
- 選択式ドロップダウンメニュー
- 複数選択チェックボックス
- 単一選択ラジオボタン
- カレンダーからの日付入力
- 添付ファイルアップロード機能
フォームに新しい項目を追加する際、HubSpotのインターフェースでは「フィールド」「プロパティー」「その他」といったカテゴリ別タブが用意されています。これらの各タブはそれぞれ異なる特性を持つ項目を格納しており、フォームの用途に応じて最適なものを選択し、活用することができます。
フィールドタイプの選定に焦点を当てる「フィールド」タブ
HubSpotフォームの作成において、「フィールド」タブは、まずは入力形式(例:ラジオボタン、ドロップダウンリスト)を特定し、その後に既存のプロパティーを関連付けるか、新たに作成するプロセスを提供します。このアプローチは、具体的なプロパティーが未定で、どのような形式で情報を収集したいかから検討を始めたい場合に特に有用です。しかし、多くのフォーム作成では、収集すべきプロパティーが明確であるため、次に述べる「プロパティータブ」が一般的に利用される傾向にあります。
HubSpotフォーム作成の主役:「プロパティータブ」
「プロパティータブ」は、HubSpotフォームに含めたい既存のデータ項目(例えば、氏名、会社名、メールアドレスといった重要なコンタクトプロパティー)を一覧から直接選び、プレビュー画面へドラッグ&ドロップするだけで、素早くフォームに追加できる機能です。この直感的で効率的な操作性により、必要な情報を迅速にフォームへ組み込むことが可能となるため、HubSpotフォームの項目設定において最も広く利用されるアプローチとなっています。
フォームの信頼性とUXを向上させる「その他」タブ
HubSpotフォームの「その他」タブには、入力フィールド自体とは異なるものの、フォーム全体のユーザーエクスペリエンス(UX)やセキュリティを格段に向上させるための多岐にわたる機能が収められています。ここでは、フォームの上部に分かりやすい説明テキストを追加したり、視覚的な情報を伝えるための画像を埋め込んだりすることが可能です。
さらに、オンラインセキュリティの観点から非常に重要なreCAPTCHAによるボット対策機能や、GDPRなどの規制に準拠するためのデータプライバシー同意設定(例:個人情報保護方針への同意を求めるチェックボックス)を容易に組み込むことができます。特にreCAPTCHAの導入は、悪意のあるボットによる自動送信がCRMデータベースを不要なデータで汚染するのを効果的に防ぎ、真のリードからの送信のみがビジネス活動の対象として優先される状態を確立します。
HubSpotフォームのフィールド(プロパティー)設定とカスタマイズ
HubSpotフォームに一度追加した各フィールド(プロパティー)の詳細は、フォームエディター画面の右側パネルで該当項目を選択することにより、左側に表示される「フィールドオプション」セクションで詳細にカスタマイズできます。ここでは、ラベルの変更、プレースホルダーテキストの設定、必須項目の指定など、多様な調整が可能です。また、フォームの管理名(内部名称)を編集したい場合は、画面上部の鉛筆アイコンをクリックするだけで簡単に変更でき、管理の利便性を高めます。
リッチテキスト対応のラベルと補助説明
2025年5月下旬の機能強化により、HubSpotフォームのフィールドラベル(質問文)とヘルプテキスト(ユーザーへの補足情報)がリッチテキスト編集に対応しました。これにより、テキストを太字、斜体、下線で強調したり、ハイパーリンクを埋め込んだり、色を変更したりすることが可能になりました。この機能は、フォームの視認性を向上させ、ユーザーに対する指示や情報をより明確に伝える上で非常に有効です。また、データプライバシーに関するテキストについても、色の変更を除く書式設定が利用可能となっています。
複数選択肢フィールドの管理とカスタマイズ
HubSpotフォーム内で、チェックボックス、ラジオボタン、ドロップダウンリストといった複数の選択肢を持つプロパティを設定する際、それぞれの選択肢の表示名や表示順序を柔軟に編集できるようになりました。フィールドオプションにある鉛筆アイコンをクリックすることで表示名を簡単に変更でき、不要な選択肢はゴミ箱アイコンで削除可能です。さらに、ドラッグ&ドロップで選択肢の並び順を直感的に調整できるため、ユーザーにとって分かりやすいフォームを設計できます。
非表示フィールドによる情報自動取得
非表示フィールドは、フォームの訪問者からは見えないように設定できる特別なフィールドです。これは、主にデフォルト値を自動入力する用途や、特定の情報をユーザーが意識することなく自動的に収集・保存するために活用されます。例えば、UTMパラメータ(Webサイトへのアクセス経路を追跡するための情報)を非表示フィールドとして設定することで、フォーム送信時にその情報が対応するHubSpotプロパティへ自動的に連携されます。これにより、どのマーケティングキャンペーンやチャネルがリード獲得に貢献したかを詳細に分析し、マーケティング戦略の最適化に役立てることが可能です。
HubSpotでフォーム作成する方法:詳細手順
HubSpotで成果につながるフォームを効果的に作成するには、計画段階から実際の作成作業、そして公開後の運用に至るまで、体系的な手順を踏むことが重要です。まず、目的に合わせたフォームを作成して、必要な項目やデザインをカスタマイズします。その後、作成したフォームをサイトに埋め込むなどして公開し、運用を開始します。より詳細な作成方法や公式ガイドについては、HubSpotのサポートページをご覧ください。
事前の戦略策定:目標と取得データの明確化
HubSpotでフォームを構築する前に、まずは戦略的な準備が不可欠です。フォームを通じて何を達成したいのかという目標を明確にし、具体的にどのような情報を収集すべきか、そしてそのフォームをウェブサイトのどのページに配置するかを入念に検討しましょう。これらの要素を事前に明確にすることで、フォーム作成プロセスが円滑に進み、質の高いデータを効率的に取得できるようになり、後のデータ分析や活用がより効果的になります。
フォーム作成の詳細手順ガイド
事前の準備が完了したら、以下の手順に従ってフォームを作成していきます。ここでは、一般的な「お問い合わせフォーム」を例に、具体的な作成プロセスを解説します。
- HubSpotにログイン後、左側のサイドメニューから「マーケティング」を選択し、「フォーム」をクリックしてフォームエディターを起動します。
- 画面右上に表示される「フォームを作成」ボタンをクリックします。
- 作成するフォームの形式を選びます。今回は「埋め込みフォーム」を選択し、「次へ」をクリックして進みます。
- 目的に合ったテンプレートを選択します。今回は「空白のテンプレート」を選び、右上の「開始」をクリックして作成を開始します。
- 質問項目であるプロパティーは、「既存のプロパティーから選択」するか、「新規作成」のどちらかで設定します。例えば、氏名、会社名、Eメールアドレス、お問い合わせ内容などのプロパティーを設定します。 既存のプロパティーを利用する場合:左側のプロパティーリストから必要な項目を選び、ドラッグ&ドロップで右側のフォームプレビューエリアに配置します。 新規でプロパティーを作成する場合:フォームフィールドの選択肢から、設置したい項目タイプ(例:テキスト一行、複数行テキスト、ドロップダウンなど)を選び、同様にドラッグ&ドロップで右側のフォームプレビューに配置します。ドラッグ&ドロップ後、右側に表示される新規プロパティー作成欄で「オブジェクトタイプ」「グループ」「ラベル」を設定します。新規作成の場合、ラベル(質問名)は自由に設定可能です。
- 全ての必要な質問項目が設定されたら、次に「必須項目にしたい質問」のフィールドを選択し、「必須」オプションを「ON」に切り替えます。これにより、ユーザーは必須項目を漏れなく入力しないとフォームを送信できなくなります。
- 「ヘルプテキスト」欄には、ユーザーがスムーズに回答できるよう補助的な説明文を入力します(例:xxx@gmail.com)。このテキストは質問項目の下に表示され、ユーザーの入力時の負担を軽減します。
- 必要に応じて、企業のロゴやフォームのタイトルを入力して、フォームのブランドイメージを強化し、ユーザーに信頼感を与えましょう。
- 作成したフォームはプレビューで確認し、必要に応じて調整を行った後、「保存」し、「公開」をクリックします。
上記が、HubSpotフォーム作成の具体的なステップです。
tips:フォームにEメールアドレスの設定が強く推奨される理由
HubSpotのフォーム作成において、Eメールアドレスの項目設定は必須ではありませんが、その設置は強く推奨されています。これは、HubSpotの強力なCRM機能との連携により、より効率的なコンタクト管理と高度なマーケティングオートメーションを実現するために不可欠だからです。
コンタクトデータの重複防止と一意性の確保
HubSpotでは、Eメールアドレスを基点としてコンタクトデータの一意性を厳格に管理しています。つまり、同じEメールアドレスを持つコンタクトが重複して作成されることはありません。フォームにEメールアドレスの入力欄を設けることで、フォーム送信時に取得したEメールアドレスを基準に、既存のコンタクトとの重複を自動的にチェックし、データの整合性を保つことができます。
コンタクトのマージ
HubSpotフォームを通じて収集されたEメールアドレスが既存のコンタクトと一致する場合、HubSpotはそのコンタクト情報を自動的に統合します。これにより、コンタクトデータの一元管理が容易になります。HubSpotフォームにEメールフィールドが設定されていない場合、この便利な自動マージ機能は利用できません。
ファーストパーティクッキーの活用
HubSpotはファーストパーティクッキーを使用してコンタクト情報を管理しており、Webサイト訪問者の行動履歴を追跡しています。HubSpotフォームにEメールアドレスの設定を行うことで、フォーム送信時にこれらのファーストパーティクッキーをコンタクト情報と関連付けられます。これにより、個々のコンタクトのウェブ上での行動をより詳細に把握できるようになります。
マーケティングオートメーションの実現
HubSpotのマーケティングオートメーション機能を最大限に活用するためには、コンタクトのEメールアドレスが不可欠です。HubSpotフォームにEメールフィールドを組み込むことで、フォーム送信時に収集されたEメールアドレスを起点として、パーソナライズされたマーケティングオートメーションのワークフローを効果的に起動させることが可能になります。
HubSpotのフォームのフィールドの出し分けができるロジックの説明
HubSpotのフォームには、ユーザーの回答内容に応じて表示されるフィールドを動的に切り替えるロジックが搭載されています。この機能により、回答者にはその状況に最も適した質問のみが表示され、フォームの煩雑さが軽減され、最終的な完了率の向上に大きく貢献します。
条件付きロジックの基本
HubSpotのフォームには、ある入力項目の内容に基づいて、関連する別の入力項目を表示したり非表示にしたりする機能が備わっています。これを「条件付きロジック」と呼びます。このロジックを活用することで、ユーザーの回答に応じてフォームの内容を柔軟に変化させ、よりパーソナライズされた体験を提供できます。結果として、不要な質問を省略し、入力プロセスを簡素化することで、フォームの離脱率を下げ、最終的なコンバージョン率の向上が期待できます。
条件付きロジックの設定手順
条件付きロジックを設定するには、以下の手順で進めます:
- フォームエディタ内で、条件の判断基準となる特定のフィールドを選択します。
- 選択したフィールドの設定画面にある「ロジック」タブをクリックします。
- 「ロジックを追加」ボタンを押し、表示条件または非表示条件を定義します。
- 設定した条件が満たされた際に、表示・非表示を制御したいフィールドを指定します。
- 必要に応じて、複数の条件を組み合わせることで、より複雑なロジックを構築できます。
この条件付きロジックは、チェックボックス、ドロップダウンメニュー、ラジオボタンなどの多岐にわたるフィールドタイプに適用可能です。なお、HubSpotフォームでこの高度な機能を利用するには、「Marketing Hub」または「Content Hub」の「Professional」または「Enterprise」サブスクリプションが必要となります。各フォームには最大100個のロジックルールを設定でき、各ルールは最大10個の条件で構成できます。さらに、ベータ版機能として、回答内容に基づいて特定の支払いページへのリダイレクトを設定することもできます。
条件付きロジックの活用事例
条件付きロジックは、多様なビジネスシナリオで効果的に活用できます。ここでは、いくつかの典型的な利用例をご紹介します:
例1:選択された製品に応じた追加質問の表示
例えば、お問い合わせフォームで「関心のある製品」をドロップダウンリストから選択してもらう場合、その選択内容に応じて関連性の高い追加の質問フィールドを動的に表示させることができます。「製品A」を選んだユーザーには「製品Aの具体的な利用目的」を、「製品B」を選んだユーザーには「製品Bのご検討予算」といった具体的な項目を表示させるといった設定が可能です。
パーソナライズされたフィールド表示の実現
訪問者の属性(例:企業規模、業種、職種)に合わせて、フォームの入力フィールドを柔軟に表示・非表示に切り替えることができます。例えば、規模の大きい企業には「年間予算」の項目を、中小企業には「導入検討時期」を提示するといった、ターゲットに最適化された入力体験を提供することが可能です。
複雑なロジックルールの効率的な管理
設定された条件付きロジックルールは、HubSpotフォームエディター内で直感的に管理できます。ルールの新規追加、既存ルールの編集、不要なルールの削除はもちろん、複数の条件が存在する場合はその優先順位を簡単に調整可能です。これにより、フォームに求められる複雑な条件分岐をスムーズに構築し、運用を通じて継続的に最適化を図ることができます。
フォーム送信後のユーザー体験を最大化する設定
フォームが送信された後の挙動は、ユーザーの満足度や次のアクションに極めて重要です。HubSpotでは、以下の3つのオプションから最適なものを選べます:
- 特定のサンクスページへの誘導
- 外部のウェブサイトへのリダイレクト
- フォーム直下に感謝のメッセージを表示
さらに、エンタープライズプランをご利用の場合、フォーム送信完了後に直接予約フォームを表示させることも可能です。訪問者の過去の回答履歴に基づき、HubSpotページ、外部URL、会議予約リンク、支払いリンクなど、特定のページへ条件付きでリダイレクトするロジックを設定し、より高度なパーソナライズを実現できます。
フォームコンテンツの精緻な編集とマルチステップフォームの活用
HubSpotのフォームエディターを使用することで、フォームのコンテンツや全体の構造、機能を詳細にカスタマイズすることが可能です。特に、最新のフォームエディターではマルチステップフォームの作成がサポートされており、複雑な情報を段階的に収集することで、ユーザーの入力負担を軽減し、エンゲージメントと完了率の向上に大きく貢献します。
フォームコンテンツの全体像
Hubspotフォームの編集インターフェースでは、設定済みの入力項目や送信後のアクションを包括的に管理できます。この機能により、フォームの構造を迅速に把握し、全体として整合性の取れた運用を実現します。
マルチステップフォームの利用と設定
最新のHubspotフォームエディターでは、ユーザーエンゲージメントを高めるマルチステップフォームを導入できます。この形式は、従来の長大なフォームを複数の段階に分け、一度に提示する情報量を減らすことで、ユーザーの負担を軽減し、結果的にフォーム完了率の顕著な向上に貢献します。この進んだ機能は、Marketing Hub, Sales Hub, Service HubのStarter、Professional、Enterpriseプラン、またはContent Hub Enterpriseの契約者様にご利用いただけます。
マルチステップのHubspotフォームでは、進捗バーの表示設定やデザインを柔軟にカスタマイズできます。ユーザーが現在の入力状況を一目で把握できる視覚的な進捗バーは、離脱率の低下と完了率の向上に直結します。この効果的な進捗表示機能は、Marketing HubのStarter、Professional、またはEnterpriseのサブスクリプションで活用可能です。
さらに、Hubspotフォームでは、多様なプリセットされたステップレイアウトから選択できるレイアウト切り替え機能や、背景バナーの個別設定を通じて、フォームのデザインをより洗練させ、ブランドイメージに合致させることが可能です。これにより、視覚的に訴求力の高い、ユーザーフレンドリーなフォーム体験を提供できるようになります。
同一端末で顧客自身にHubSpotフォームを入力させる場合の注意点
展示会や店舗イベントなど、一つのデバイス(タブレットやPC)を複数の顧客が共用してHubSpotフォームに入力するシナリオでは、留意すべき点がいくつか存在します。とりわけ、HubSpotのコンタクトデータ管理のメカニズムを事前に把握しておくことが肝要です。
クッキーによるコンタクトのマージ
HubSpotシステムは、HubSpotフォームからの情報送信時に設定されるファーストパーティクッキーを利用して、既存のコンタクトとの結合(マージ)を試みます。そのため、同じデバイスから異なるユーザーが複数回フォームを送信すると、HubSpotはクッキー情報に基づき、これらの全ての入力を単一のコンタクトとして統合してしまうリスクがあります。結果として、個々の見込み客のデータが独立して記録されず、貴重な顧客情報の正確性が損なわれる可能性を招きます。
「新しいメールで常にコンタクトを作成」オプションの重要性
HubSpotフォームにおけるデータ管理の課題を解決するためには、「新しいメールで常にコンタクトを作成」オプションの有効化が不可欠です。この設定を適用することで、たとえ同じデバイスからの送信であったとしても、異なるEメールアドレスが入力された場合には、既存のコンタクトを上書きすることなく、個別の新しいコンタクトとして正確に記録されます。これにより、各見込み客や顧客のユニークな情報を確実に捉え、よりパーソナライズされたアプローチや効果的なフォローアップが可能になります。
オプション有効化の簡単なステップ
この重要なオプションを有効にするための手順は以下の通りです。数回のクリックで設定が完了します。
- HubSpotアカウントにログインし、フォームエディタを開きます。
- 設定を適用したい特定のHubSpotフォームを選びます。
- 画面上部の「オプション」タブをクリックします。
- 「新しいメールで常にコンタクトを作成」という項目を見つけ、その隣のチェックボックスにチェックを入れます。
- 変更を確定するため、「フォームを保存」をクリックします。
この機能を有効にすることで、特に展示会やイベント会場など、一つのタブレットやPCから複数の参加者がフォームを送信するような場面で、それぞれの送信者を個別のコンタクトとして確実に識別・管理できるようになり、データ収集の精度が格段に向上します。
HubSpotフォームの視覚的魅力と効果
HubSpotフォームのデザインは、単なる見た目の問題に留まらず、ユーザーのエンゲージメントと最終的なコンバージョン率に直接的な影響を与えます。魅力的で直感的に操作できるフォームは、訪問者の入力意欲を刺激し、スムーズな情報提供を促すことで、結果として成約へと繋がりやすくなります。
なお、HubSpotフォームはデザインのカスタマイズ性が比較的シンプルであり、スタイル設定(レイアウトやビジュアル要素の調整など)に一定の制限があります。よりデザイン性の高いフォームを簡単に作成したい場合は、formrunのようなツールも選択肢となります。
豊富なデザインテンプレートを最大限に活用する
HubSpotプラットフォームは、多様なニーズに応えるために、あらかじめプロフェッショナルなデザインが施された多数のテンプレートを提供しています。これらのテンプレートを賢く活用することで、デザインの専門知識がないユーザーでも、瞬時に洗練されたフォームを構築することが可能です。フォームの目的やブランドイメージに合わせて最適なテンプレートを選択することで、デザインにかかる時間と労力を大幅に削減し、質の高いフォームを迅速に公開し、マーケティング活動を加速させることができます。
未加工のHTMLフォームとして設定
かつては、HubSpotフォームにおいて高度なデザインの柔軟性を求める場合、「未加工のHTMLフォームとして設定」というオプションが有効でした。この機能を利用することで、HubSpotが提供する標準のCSSを無効化し、フォームのHTMLおよびCSSを完全に自由に記述することが可能となり、デザインにおける制約をほぼなくすことができました。ただし、この機能はMarketing HubまたはCMS HubのProfessionalまたはEnterpriseプランをご利用のお客様に限定されていました。
しかしながら、現行の更新されたフォームエディターでは、この「未加工HTMLとして設定」の機能は利用できません。このオプションは、従来のフォームエディターを用いて作成されたHubSpotフォームに対してのみ、引き続き適用可能である点にご留意ください。
フォームスタイルの詳細設定
HubSpotのフォームエディターでは、フォームや各フォームステップにおけるテキスト、入力フィールド、ボタン、背景といった要素を、非常に細かくカスタマイズできる機能が充実しています。これにより、貴社のウェブサイト全体のブランドイメージやデザインガイドラインに完全に合致したHubSpotフォームを構築することが可能です。
「グローバルスタイル設定」タブで適用されるスタイルオプションは、作成される全てのフォームステップに対して一貫して適用されます。この機能は、複数のHubSpotフォーム間で視覚的な統一性を容易に保つ上で非常に有効です。ただし、個々のフォームステップのスタイルを独立して設定することはできないため、この点には注意が必要です。
さらに、事前にブランドキットを設定しておくことで、貴社独自の指定デザインを全ての新規フォームに自動的に適用させることができます。これにより、デザインの一貫性を維持しつつ、フォームの作成および運用プロセスを大幅に効率化することが可能になります。
新フォームにおけるボタン位置の変更
待望の機能として、2025年5月上旬のアップデートにより、HubSpotの新しいフォームエディターでもフォームのボタン位置を変更できるようになりました。ボタンの位置調整は、フォームスタイル設定内の専用オプションから簡単に選択できます。この機能を利用することで、フォームの全体的なレイアウトやユーザーフローに最適な位置にボタンを配置し、訪問者の利便性を飛躍的に向上させることが期待できます。
一点注意すべきは、ここで選択されたボタンの配置は、それがシングルステップレイアウトであろうとマルチステップレイアウトであろうと、そのHubSpotフォーム内の全てのステップに一律で適用されるという点です。
HubSpotフォームの自動化機能を活用する方法
HubSpotフォームが提供する自動化機能を最大限に活用することで、フォーム送信後のプロセスをシームレスに自動化し、日々の業務効率を飛躍的に向上させることが可能です。この自動化により、リードナーチャリングのプロセスを加速させ、顧客からの問い合わせに対する迅速な対応を実現し、結果としてマーケティング活動全体の投資対効果を大幅に高めることができるでしょう。
オートメーション機能の概要
HubSpotフォームのオートメーション機能は、フォームが送信された際に自動的に起動する一連のアクションを設定できる強力なツールです。この機能は、フォームエディタ内の「自動化」タブから手軽に設定可能です。オートメーション機能で設定可能なアクションは多岐にわたり、例えば以下のようなものが挙げられます:
- Eメールの送信
- 顧客プロパティの更新
- ワークフローの起動
- Slackへの通知発信
これらのアクションを組み合わせることで、フォーム提出後の処理プロセスを包括的に自動化することが可能になります。シンプルな自動化設定では、コンタクトへのフォローアップEメールや、HubSpotの他のユーザーへの社内通知メールの自動送信など、基本的なタスクを効率化できます。ただし、フォーム送信後の内容に応じたステップメールの配信や、新規取引の自動作成といった、より高度なワークフローを利用するには、Professionalエディション以上の契約プランが必要となります。
Eメールの自動送信
オートメーション機能を利用すれば、フォームが送信された直後に自動的にメールを配信することができます。具体的には、フォーム送信者へのお問い合わせ完了の確認メールや、資料ダウンロードに対する感謝メールなどを自動で送ることが可能です。メールテンプレートはHubSpotのメールエディタで自由に作成でき、パーソナライズされた内容で顧客とのエンゲージメントを効果的に深めることに貢献します。
コンタクトプロパティの自動更新
フォーム送信時に得られた情報は、コンタクトのプロパティへ自動的に反映させることが可能です。例えば、「問い合わせ詳細」といったカスタムプロパティを設け、フォームから入力された内容に基づいてその値を自動的に更新するといった設定ができます。これにより、CRM内の顧客データを常に最新に保ち、より精度の高いセグメンテーションやターゲット選定を実現することが可能になります。
ワークフローの自動実行
フォームの送信をトリガーとして、HubSpotの強力なワークフロー機能を自動で起動させることができます。例えば、フォームを送信したコンタクトを特定のリストへ自動追加したり、リードスコアリングを実行したり、さらには営業担当者へタスクを自動で割り当てるといった一連の処理を自動化できます。この機能により、リードの現在の状態に適したアクションを遅延なく実行し、リードナーチャリングのプロセス全体を大幅に効率化することが可能となります。
Slackへの自動通知
HubSpotフォームの送信をトリガーとして、Slackチャネルへ自動的に通知を連携させることが可能です。これにより、営業チームやカスタマーサポート部門は、問い合わせや新規リードの発生をリアルタイムで把握できます。迅速な顧客対応を実現し、顧客満足度を向上させるとともに、ビジネスチャンスを逃すことを防ぎます。
フォーム送信後の自動アクション設定:詳細手順
フォームの作成が完了した後、必要に応じて後続の自動アクションを設定していきます。この設定により、フォーム送信後の多様なプロセスを自動化し、業務の効率化と円滑な運用を促進します。
- フォームエディター内の「自動化」タブを開きます。
- 「既定のシンプルワークフロー」または「独自のシンプルワークフローを作成」のいずれかを選択します。本稿ではシンプルワークフローの例として、「このワークフローを作成」をクリックして進めます。
- コンタクト登録のトリガーは、「コンタクトがフォームを送信したとき」と自動で設定されるため、この項目での操作は不要です。
- フォーム送信後のワークフローとして、「Eメールを送信」がデフォルトで設定されています。もし異なる、または追加のワークフローが必要な場合は、「+」ボタンを利用して、コンタクトプロパティの更新、特定のリストへの追加、担当者への内部通知など、必要なアクションを組み込んでいきます。
- ワークフローの構成が完了したら、画面右上の「更新」ボタンをクリックし、設定を確定させます。
- 実際にフォームでテスト送信を行い、構築したワークフローが意図通りに機能するかを確認します。
- 万が一不備が見つかった場合は修正を加え、再度「更新」ボタンをクリックして変更内容を公開します。
これらのステップを通じて、フォーム送信後のフォローアップ、データ更新、通知などの一連の自動化を確実に行うことができます。
フォーム設定のカスタマイズ
HubSpotフォームでは、送信後のコンタクトの処理方法、ユーザーへの通知設定、フォームの初期言語など、多岐にわたる設定項目を柔軟に調整できます。これらの設定を適切に管理することで、効率的なリード管理体制を構築し、円滑なシステム運用を実現します。
コンタクト処理とライフサイクルステージの管理
フォームが送信された際、該当するコンタクトがHubSpot CRM内でどのように扱われるかを指定できます。具体的には、「新しいコンタクトの作成」や「マーケティングコンタクトとしての設定」などのオプションがあります。さらに、「送信時にコンタクトと会社ライフサイクルステージを更新」機能を用いることで、フォーム送信者を特定のライフサイクルステージ(例:リード、MQLなど)へ自動的に進捗させることが可能です。ただし、一度進んだライフサイクルステージが前の段階に戻されることはありませんので、この点にご留意ください。
通知設定と言語設定
HubSpotフォームの送信時に、特定のユーザーやチームへ自動通知を送る機能が利用できます。通知の受け取り手や、フォームが使用するデフォルト言語の設定は自由に行うことが可能です。HubSpot標準の通知は簡潔ですが、Eメール通知をより詳細にカスタマイズしたい場合や、追加情報を含めたい場合は、ワークフロー内の「内部Eメール通知を送信」アクションを活用することで、一層柔軟な通知設定を実現できます。

マーケティングキャンペーンとの連携
Marketing Hub Professional以上の契約をお持ちの場合、「マーケティングキャンペーンに追加」機能を利用することができます。フォームを特定のキャンペーンに紐付けることで、そのキャンペーンによって獲得された(または影響を受けた)新規コンタクトの数を正確に追跡することが可能になります。これにより、キャンペーンの効果測定と投資対効果(ROI)分析が強化され、マーケティング戦略の最適化に大きく貢献します。なお、新バージョンのフォームでは、この連携はワークフローを通じて設定する必要がある点にご留意ください。

Eメール送信ドメインのブロック設定
フォームへのスパム対策として、特定のEメールドメインからの送信をブロックする設定が用意されています。例えば、「undesired.com」のようなドメインからの送信を拒否したい場合、そのドメインをブロックリストに追加するだけで済みます。さらに、悪質な送信を未然に防ぐため、「フリーEメールのプロバイダーをブロック」オプションを有効にすることで、GmailやYahoo!メールなどの一般的なフリーEメールサービスからのフォーム送信を一括で制限することが可能です。


フォームフィールドの即時検証
フォームフィールドのリアルタイム検証機能も設定・管理できます。この機能により、ユーザーが情報を入力している最中に、その場で入力内容の間違いを検出し、修正を促すことができます。例えば、Eメールアドレスの書式が誤っている場合や、必須項目が未入力の場合に警告を表示することで、収集されるデータの品質向上と、ユーザーにとってよりスムーズな入力体験の提供に寄与します。
HubSpotフォーム機能のプラン別比較
HubSpotのフォームが提供する機能は、ご利用中のサブスクリプションプランによって大きく異なります。貴社の事業戦略に合致したプランを選ぶことが、その効果を最大限に引き出す鍵となります。
- 無料プラン:初期のリード獲得活動に最適で、基本的なフォームの作成とCRMへのデータ連携が可能です。これにより、見込み客情報をHubSpotのコンタクトとして管理するための土台を築けます。
- Starterプラン:無料プランのコア機能に加え、フォームの作成数制限の緩和や機能拡張が図られます。例えば、フォームの入力プロセスを視覚的に示す進捗バーの追加と編集は、Marketing Hub Starter以上のプランで利用できます。
- ProfessionalおよびEnterpriseプラン:無料およびStarterプランの全機能に加え、より高度なカスタマイズと自動化を実現する機能が解放されます。これには、条件によってフィールドの表示を切り替える依存フィールド(条件付きロジック)、ユーザーデータに基づいたスマートフィールド、独自のメール検証設定、ターゲットオーディエンスに合わせた表示制御などが含まれます(ただし、新しいエディターでの未加工HTMLの直接編集は除外されます)。また、複雑なワークフローや複数のステップで構成されるマルチステップフォームの構築も、Professional以上のプランで可能になります。
このように、上位プランへ移行するにつれて、フォームの柔軟な設計、自動化の幅、取得したデータの活用範囲が拡大し、より洗練されたマーケティング施策の実行を支援します。
フォームの公開と多様な共有オプション
HubSpotのフォームを公開・共有する際は、HubSpotのフォームを外部サイトに埋め込む場合、事前にHubSpotのトラッキングコードを設置する必要があります。フォームのデザインや設定が完了した後、次のステップは作成したフォームをウェブ上で公開し、見込み客にアクセスしてもらうための共有作業です。HubSpotでは、様々な方法でフォームを効果的に展開できます。
公開および更新プロセスの重要性
新しくフォームを作成した場合や、既存のフォームに変更を加えた場合は、その設定内容を反映させるために、フォームエディター右上にある「確認と更新」ボタンをクリックして公開する必要があります。この最終ステップを怠ると、ウェブサイト上に変更が適用されませんのでご注意ください。
利用可能なフォームの共有方法
フォームを公開状態にした後、以下に示すいずれかの方法で配布・共有できます。
- HubSpotホストページへの統合:HubSpotプラットフォーム上で構築されたウェブページやランディングページには、HubSpotフォームモジュールを通じて直接フォームを挿入できます。これにより、HubSpotのコンテンツ管理システムとフォームがシームレスに連携します。
- 外部サイトへの埋め込み:HubSpot以外で運用されているウェブサイトやブログにフォームを設置したい場合は、HubSpotが生成する埋め込みコード(HTMLスニペット)を対象ページのHTMLソースに貼り付けるだけで、フォームが表示されます。
- 単独ページとしての共有:フォーム自体を独立したウェブページとして、HubSpotが自動生成するユニークなURL(共有リンク)を介して共有することも可能です。このURLは、メールキャンペーン、ソーシャルメディア投稿、広告のリンク先など、多岐にわたる用途で活用できます。
これらの柔軟な共有オプションを駆使することで、多様なオンラインチャネルを通じて効率的にリード情報を収集し、マーケティング活動を加速させることが可能です。
まとめ
HubSpotフォームは、単なるデータ収集ツールを超え、マーケティング活動を最適化し、質の高いリード獲得を最大化するための強力なソリューションです。この記事でご紹介した通り、多岐にわたるフォームタイプ、直感的な作成プロセス、高度なカスタマイズオプション、そしてCRMとのシームレスな統合や自動化機能により、顧客との接点を強化し、効率的なリード情報収集を実現できます。
フォームの明確な目的設定とターゲット層への配慮は、デザインや質問内容の工夫に繋がり、結果としてフォームの送信完了率向上に貢献します。ウェブサイトやランディングページと連携させ、HubSpotフォームを介したリード生成を加速させたい企業様にとって、その活用は非常に効果的です。
HubSpotフォームは無料プランでも利用できますか?
はい、HubSpotフォームの主要な機能は無料プランでもご活用いただけます。フォームの作成機能、CRMへのデータ連携、コンタクト情報の管理といった、リード獲得の根幹を成す機能は無料で開始できます。しかし、より高度なカスタム設定、条件分岐ロジック、複数ステップフォーム、詳細な自動化ワークフローなどは、有料プラン(Starter、Professional、Enterprise)でのみ利用が可能です。
HubSpotフォームにはどのような種類がありますか?
HubSpotフォームには、Webサイト上でのコンバージョンを促進する多様な種類が用意されています。主なものとしては、顧客の意見やフィードバックを得るための「アンケートフォーム」、一般的な問い合わせやサポート依頼に対応する「お問い合わせフォーム」、決済情報を伴う「購入フォーム」、そして段階的に情報を入力させることでユーザーの離脱を防ぎ完了率を高める「マルチステップフォーム」などがあります。
フォームの条件付きロジックとは何ですか?また、どのプランで利用できますか?
フォームの条件付きロジックとは、訪問者の回答内容に応じて特定の入力フィールドの表示・非表示を切り替えたり、異なる次のページへ誘導したりする機能です。これにより、ユーザーにとってより関連性の高い質問のみが表示され、フォーム入力のストレスを減らし、最適な体験を提供することができます。この機能は、Marketing HubまたはContent HubのProfessionalまたはEnterpriseサブスクリプションでご利用いただけます。
Hubspot フォーム送信後の自動化機能で何ができますか?
Hubspot フォームが送信された後、多岐にわたるアクションを自動で実行し、ビジネスプロセスを最適化できます。具体的には、送信者へのお礼メールや次のステップの案内メールを自動で送ったり、CRM内の顧客情報を自動で最新の状態に更新したり、特定のセグメントへの自動振り分けを行ったりすることが可能です。さらに、営業チームへの即時通知、Slackなどのツールへのアラート送信、あるいは複雑な自動化ワークフローの発動など、Hubspot フォームはリードの育成から顧客エンゲージメントまでを一貫して効率化し、手作業による負担を大幅に削減します。
Hubspot フォームでマルチステップフォームを作成することはできますか?
はい、HubSpotではマルチステップのHubspot フォームを構築することが可能です。この機能は2024年8月にベータ版としてリリースされ、長いフォームを複数の短いステップに分割することで、ユーザーの心理的な負担を軽減し、結果としてフォームの完了率向上に大きく貢献します。この革新的なHubspot フォーム機能を利用するには、Marketing Hub、Sales Hub、Service HubのStarter、Professional、Enterpriseプラン、またはContent Hub Enterpriseのいずれかのサブスクリプションが必要です。
Hubspot フォームで収集したデータはどのように管理されますか?
Hubspot フォームを通じて入力されたデータは、HubSpot CRMに自動的かつシームレスに同期・保存されます。この自動連携により、手作業によるデータ入力の手間が省け、情報の整合性が保たれながら、全てのリードデータを一元的に管理することが可能になります。CRM内では、収集された情報が各コンタクトのプロパティとして整理され、さらにその後のウェブサイト上での行動、メールの開封状況、クリック履歴なども紐付けられるため、顧客一人ひとりの詳細かつ多角的なプロファイルを構築できます。
同一端末で複数の人がHubspot フォームを送信する際の注意点はありますか?
複数のユーザーが同じデバイス(PCやタブレットなど)からHubspot フォームを送信する際、HubSpotが利用するブラウザのクッキー情報が原因で、全ての送信データが単一のコンタクト情報に統合されてしまうリスクがあります。この潜在的な問題を回避し、正確なデータ管理を行うためには、Hubspot フォームの設定画面で「新しいメールで常にコンタクトを作成」というオプションを有効にすることを推奨します。この設定を適用することで、異なるEメールアドレスが入力された場合、たとえ同一のデバイスからの送信であっても、それぞれ個別のコンタクトとして正確に記録されます。







