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HubSpotカスタムワークフロー活用:特定の条件で「製品」を検索し、価格やSKU情報を取得する方法

HubSpotのワークフローを運用する際、「コンタクトがフォームで入力した製品名(SKU)に基づき、製品データベース(商品ライブラリ)からその価格やカテゴリ情報を検索し、利用したい」といったニーズが発生します。

このような、ワークフロー実行中のコンタクトとは別のオブジェクト(この場合は「製品」)を動的に検索する処理は、サードパーティ製のカスタムワークフローアクションによって可能になります。

この記事では、「特定の条件で製品を検索するアクション」の目的、具体的なユースケース、そして設定ステップを解説します。

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Detail

アクションの目的

このアクションの主な目的は、コンタクトワークフローの実行中に、HubSpotの「製品」オブジェクトデータベースを検索することです。

製品名、製品ID、SKU、価格帯(最小・最大)、カテゴリ、さらにはカスタムプロパティといった多様な条件でフィルタリング(検索)を実行できます。

最終的な目的は、条件に一致した**製品の詳細情報(製品ID、製品名、価格、SKU、カテゴリなど)**を取得(出力)し、それを後続のアクション(プロパティの更新、タスク作成、Eメール送信など)で利用することです。

主なユースケース

このアクションは、Eコマース、営業、マーケティングの自動化において、コンタクトの行動と製品情報を連携させるために役立ちます。

  • 営業担当へのタスク自動化と情報付与コンタクトがフォームで「興味のある製品名」を入力。ワークフローがその製品名をキーに検索し、見つかった製品の「価格」と「SKU」を取得。営業担当に「[コンタクト名]様([製品名], [価格])へのフォローアップタスク」を自動作成する。
  • 価格帯に基づくセグメンテーションコンタクトが特定の高額製品ページを閲覧。ワークフローが「カテゴリ:A」かつ「最小価格:100,000円」で製品検索を実行。もし該当製品(高額製品)が存在する場合、コンタクトのプロパティを「高額製品リード」に更新し、特別なナーチャリングを開始する。
  • サポートと製品情報の連携コンタクトがサポートフォームで「SKU(製品管理番号)」を入力。ワークフローがそのSKUをキーに製品を検索し、見つかった製品の「製品名」と「カテゴリ」を取得。コンタクトのプロパティ(例:「所有製品名」)にその情報を自動でコピーする。

設定ステップ

  1. アクションの追加ワークフローエディタの「+」アイコンをクリックします。左側のサイドバーが開き、インストールされているカスタムアクション(例:「Custom Workflow Business v2」)を選択し、次に「Product Search Action(製品検索アクション)」をクリックします。
  2. 製品検索条件の設定アクションの設定パネル(左側)で、「どのような製品を探すか」を定義します。このアクションでは、複数の条件を組み合わせてフィルタリングできます。
    • Product ID: 特定の製品IDで検索します。
    • Product Name: 製品名で検索します。コンタクトのプロパティトークン(例:フォームで入力された「製品名」)を利用することも可能です。
    • SKU: SKU(製品管理番号)で検索します。
    • Min Price: 最小価格を指定して、それ以上の価格の製品を検索します。
    • Max Price: 最大価格を指定して、それ以下の価格の製品を検索します。
    • Category: 製品のカテゴリで検索します。
    • Additional Custom Property: 上記以外に、製品オブジェクトに設定されているカスタムプロパティ(例:「発売日」)とその値を指定して、より詳細な検索も可能です。
  3. 設定の保存左上の「Save」ボタンをクリックし、アクションの設定を完了します。
  4. 実行と履歴の確認ワークフローが実行されると、このアクションが設定した条件で製品を検索します。
  5. 出力(OUTPUTS)の確認「履歴(History)」タブで実行ログを確認します。アクションが成功すると、「Action outputs(出力)」として、見つかった製品の各種情報が表示されます。
    • productId (製品ID)
    • productName (製品名)
    • price (価格)
    • sku (SKU)
    • category (カテゴリ)
    • (その他、画像URLやカスタムプロパティなど)

【重要】取得した製品情報の活用方法

このアクションは「製品情報を見つける」までです。取得した情報を活用するには、後続のステップで別のアクション(標準機能や同アプリの別アクション)を組み合わせます。

活用例: 検索した製品の価格をコンタクトのプロパティに保存する

  1. 「Product Search Action」の次に、標準の「プロパティ値を設定」アクションを追加します。
  2. 更新したいコンタクトプロパティ(例:「興味のある製品価格」)を選択します。
  3. 値の入力欄で、「データソースを選択」アイコンをクリックし、「1. Product Search Action」の出力リストから、保存したい情報(例:price)のトークンを選択します。

これで、ワークフローが自動で製品を検索し、その価格情報をコンタクトの記録に保存できます。

Source Code

HTML
CSS
Javascript

FAQ

この「Product Search Action」は、HubSpotの標準機能ですか?

いいえ、標準機能ではありません。これは「Custom Workflow Business v2」というサードパーティ製(外部開発)アプリをインストールすることで利用可能になるカスタムアクションです。 標準のワークフロー分岐は主にコンタクト自身のプロパティを条件にしますが、このアクションは(コンタクトとは別の)「製品」オブジェクトのデータベースを、価格帯、SKU、カテゴリといった多様な条件で検索できる点が大きな違いです。

コンタクトがフォームで入力した「興味のある製品名」や「SKU」をキーにして、動的に製品を検索することはできますか?

はい、可能です。それが「主なユースケース」で説明されている、このアクションの最も一般的な使い方です。 検索条件(例:「Product Name」や「SKU」)の入力欄には、固定の値だけでなく、**ワークフローを実行中のコンタクトのプロパティトークン(例:[フォームで送信されたSKU])**を設定することができます。

このアクションを実行すると、検索して見つかった製品とコンタクトが自動で「関連付け」されますか?

いいえ、関連付けは行いません。この記事の「【重要】取得した製品情報の活用方法」セクションで強調されている通り、このアクションの役割は、条件に合う製品の詳細情報(製品ID、価格、SKUなど)を検索して出力することだけです。 取得した情報(例:price)は、その後の「プロパティ値を設定」アクションでコンタクトのプロパティ(例:「興味のある製品価格」)にコピーしたり、タスクの本文に含めたりするために使用します。