HubSpotでイベントマーケティングを自動化する際、「このコンタクトの興味(例:「スイーツ」)に合致する、来月以降に開催予定のウェビナーを自動で案内したい」といった複雑なニーズが発生します。
これを可能にするのが、サードパーティ製の「マーケティングイベント レコメンドアクション」です。このアクションは、指定されたカテゴリや開催時期の条件に基づき、HubSpotに登録されたマーケティングイベントから最適なものを動的に検索・推奨します。
この記事では、動画で示されている「イベントレコメンドアクション」の目的、具体的なユースケース、そして動画に沿った設定ステップを解説します。


このアクションの主な目的は、コンタクトワークフローの実行中に、指定された「基本カテゴリ」(例:「スイーツ」)と「日付の優先度」(例:「1ヶ月以上先」)に基づき、HubSpotのマーケティングイベントを動的に検索することです。
設定された条件(例:カテゴリに「スイーツ」を含み、かつ開催日が1ヶ月以上先)に合致するイベントを、指定した件数(例:1件)だけ見つけ出します。
最終的な目的は、推奨された**イベントの詳細情報(イベントID、開始日時、ウェビナーURL、場所など)**を取得(出力)し、それを後続のアクション(Eメール送信、プロパティ更新)で利用することです。
この検索・推奨機能は、イベント集客のパーソナライズを強力に推進します。
ステップ1:アクションの追加 (0:04 - 0:12)ワークフローエディタの「+」アイコンをクリックします。左側のサイドバーが開き、インストールされているカスタムアクション(動画では「Custom Workflow Professional v2」)から、「Marketing Event Recommend Action」を選択します。
ステップ2:イベント検索条件の設定 (0:13 - 0:49)アクションの設定パネル(左側)で、検索条件を定義します。
Event Category Property: 「基本カテゴリ」で入力した語句("sweets")を検索する対象となるプロパティ(例:イベントの「カテゴリ」プロパティ)を指定します。Event Start DateTime Property: 「日付の優先度」のフィルター対象となるプロパティ(例:イベントの「開始日時」プロパティ)を指定します。Webinar URL PropertyやEvent Location Propertyなど: 検索結果として取得したい情報が格納されているプロパティを指定します。ステップ3:設定の保存 (0:50 - 0:52)左上の「Save」ボタンをクリックし、アクションの設定を完了します。
ステップ4:ワークフローの実行と履歴の確認 (0:53 - 1:00)ワークフローをオンにして実行します。実行後、「履歴(History)」タブで実行ログを確認し、「Marketing Event Recommend Action」が成功(Action succeeded)していることを確認します。
ステップ5:出力(OUTPUTS)の確認 (1:01 - 1:02)ここが最も重要です。ログの詳細(右パネル)に、「OUTPUTS (出力)」として、検索条件に合致したイベント情報がリスト形式で表示されます。
sweet's cookie, cake...)event2_...と続く)このアクションは、あくまで「イベント情報を見つけてくる」までです。動画の後半(1:03以降)で示されているように、これらの出力(OUTPUTS)を後続のアクションで利用します。
活用例:推奨イベントの開始日時をコンタクトのプロパティに保存する
Batch Property Update Action)を追加します。Event 1_Recommended Start DateTime Timestamp)を選択します。これで、検索して見つかったイベントの開始日時をコンタクトのプロパティに保存できました。このプロパティは、イベント招待メールのパーソナライズなどに自由に活用できます。
いいえ、標準機能ではありません。これは記事のステップ1で示されている通り、「Custom Workflow Professional v2」というサードパーティ製(外部開発)アプリをインストールすることで利用可能になるカスタムアクションです。AIがカテゴリを自動で拡張して検索する点が特徴です。
はい、動的に検索できます。それが「主なユースケース」で説明されている、このアクションの最も一般的な使い方です。 ステップ2の「Base Event Category」の入力欄には、固定のテキストだけでなく、**ワークフローを実行中のコンタクトのプロパティトークン(例:[興味・関心])**を設定することが可能です。
いいえ、自動では送信されません。この記事の「【重要】取得したイベント情報の活用方法」で強調されている通り、このアクションの役割は、推奨するイベントの詳細情報(ID、開始日時、URLなど)を検索して出力することだけです。 招待メールを送信するには、このアクションの後にHubSpot標準の「マーケティングEメールを送信」アクションなどを別途追加し、そのメール本文にこのアクションの出力値(event1_recommendedWebinarUrlなど)をパーソナライズトークンとして挿入する必要があります。