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HubSpotカスタムワークフロー活用:条件に合う「マーケティングイベント」を自動検索・推奨する方法

HubSpotでイベントマーケティングを自動化する際、「このコンタクトの興味(例:「スイーツ」)に合致する、来月以降に開催予定のウェビナーを自動で案内したい」といった複雑なニーズが発生します。

これを可能にするのが、サードパーティ製の「マーケティングイベント レコメンドアクション」です。このアクションは、指定されたカテゴリや開催時期の条件に基づき、HubSpotに登録されたマーケティングイベントから最適なものを動的に検索・推奨します。

この記事では、動画で示されている「イベントレコメンドアクション」の目的、具体的なユースケース、そして動画に沿った設定ステップを解説します。

Demo Video

Detail

アクションの目的

このアクションの主な目的は、コンタクトワークフローの実行中に、指定された「基本カテゴリ」(例:「スイーツ」)と「日付の優先度」(例:「1ヶ月以上先」)に基づき、HubSpotのマーケティングイベントを動的に検索することです。

設定された条件(例:カテゴリに「スイーツ」を含み、かつ開催日が1ヶ月以上先)に合致するイベントを、指定した件数(例:1件)だけ見つけ出します。

最終的な目的は、推奨された**イベントの詳細情報(イベントID、開始日時、ウェビナーURL、場所など)**を取得(出力)し、それを後続のアクション(Eメール送信、プロパティ更新)で利用することです。

主なユースケース

この検索・推奨機能は、イベント集客のパーソナライズを強力に推進します。

  • パーソナライズされたイベント招待メールコンタクトのプロパティ(例:「興味・関心:スイーツ」)を「基本カテゴリ」に設定。ワークフローが「スイーツ」関連の開催予定イベントを検索し、そのイベントの「イベント名」「開始日時」「ウェビナーURL」を取得。これらの情報を埋め込んだ招待メールを自動送信する。
  • 直近のイベントのリマインド「日付の優先度」を「1週間以内」に設定し、コンタクトの興味カテゴリに合致する直近のイベントを検索。見つかったイベント情報をコンタクトのプロパティ(例:「次回推奨イベント」)に保存し、ナーチャリングに活用する。
  • 営業担当へのタスク作成コンタクトの「居住地」に関連する「場所(Location)」でオフラインイベントを検索。見つかったイベントの「場所」と「開始日時」を、営業担当への「[コンタクト名]様へ[イベント名]の対面案内タスク」に含めて自動作成する。

設定ステップ解説

ステップ1:アクションの追加 (0:04 - 0:12)ワークフローエディタの「+」アイコンをクリックします。左側のサイドバーが開き、インストールされているカスタムアクション(動画では「Custom Workflow Professional v2」)から、「Marketing Event Recommend Action」を選択します。

ステップ2:イベント検索条件の設定 (0:13 - 0:49)アクションの設定パネル(左側)で、検索条件を定義します。

  • Base Event Category (基本イベントカテゴリ):検索のキーとなるカテゴリ(キーワード)を入力します(動画では「sweets」)。コンタクトのプロパティトークン(例:[興味・関心])も使用可能です。
  • Date Preference (日付の優先度):いつ開催されるイベントを優先するか(検索対象とするか)を選択します(動画では「1ヶ月以上先」を選択)。
  • Seminar Count (セミナー件数):推奨するイベントの最大件数を指定します(動画では「1」件)。
  • 各種プロパティのマッピング (Event Property Mappings):このアクションがHubSpotのイベント情報を正しく検索・取得するために、あなたのマーケティングイベントオブジェクトのどのプロパティに情報が格納されているかをマッピング(関連付け)します。
    • Event Category Property: 「基本カテゴリ」で入力した語句("sweets")を検索する対象となるプロパティ(例:イベントの「カテゴリ」プロパティ)を指定します。
    • Event Start DateTime Property: 「日付の優先度」のフィルター対象となるプロパティ(例:イベントの「開始日時」プロパティ)を指定します。
    • Webinar URL PropertyEvent Location Propertyなど: 検索結果として取得したい情報が格納されているプロパティを指定します。

ステップ3:設定の保存 (0:50 - 0:52)左上の「Save」ボタンをクリックし、アクションの設定を完了します。

ステップ4:ワークフローの実行と履歴の確認 (0:53 - 1:00)ワークフローをオンにして実行します。実行後、「履歴(History)」タブで実行ログを確認し、「Marketing Event Recommend Action」が成功(Action succeeded)していることを確認します。

ステップ5:出力(OUTPUTS)の確認 (1:01 - 1:02)ここが最も重要です。ログの詳細(右パネル)に、「OUTPUTS (出力)」として、検索条件に合致したイベント情報がリスト形式で表示されます。

  • event1_recommendationCriteria: 検索基準となったカテゴリの値(例: sweet's cookie, cake...
  • event1_recommendedEventName: 1番目の推奨イベント名
  • event1_recommendedEventId: 1番目のイベントID
  • event1_recommendedStartDateTimestamp: 1番目のイベント開始日時のタイムスタンプ
  • event1_recommendedWebinarUrl: 1番目のウェビナーURL
  • (その他、場所、カテゴリ、説明など、マッピングしたすべての情報)
  • (Seminar Countで2以上を指定した場合、event2_...と続く)

【重要】取得したイベント情報の活用方法(動画後半の解説)

このアクションは、あくまで「イベント情報を見つけてくる」までです。動画の後半(1:03以降)で示されているように、これらの出力(OUTPUTS)を後続のアクションで利用します。

活用例:推奨イベントの開始日時をコンタクトのプロパティに保存する

  1. 後続のアクションを追加「Marketing Event Recommend Action」の次に、後続のアクション(動画では同アプリのBatch Property Update Action)を追加します。
  2. 更新プロパティを指定更新したいコンタクトプロパティ(例:「test_datetime」)を指定します。
  3. データソースの選択値の入力欄で、「データソースを選択」アイコンをクリックし、「Action outputs(アクションの出力)」>「1. Marketing Event Recommend Action」を選びます。
  4. 出力トークンの指定ステップ5で確認した出力リストから、保存したい情報(例:Event 1_Recommended Start DateTime Timestamp)を選択します。

これで、検索して見つかったイベントの開始日時をコンタクトのプロパティに保存できました。このプロパティは、イベント招待メールのパーソナライズなどに自由に活用できます。

Source Code

HTML
CSS
Javascript

FAQ

この「Marketing Event Recommend Action」は、HubSpotの標準機能ですか?

いいえ、標準機能ではありません。これは記事のステップ1で示されている通り、「Custom Workflow Professional v2」というサードパーティ製(外部開発)アプリをインストールすることで利用可能になるカスタムアクションです。AIがカテゴリを自動で拡張して検索する点が特徴です。

検索する「基本イベントカテゴリ」(動画では「sweets」)は固定の値しか使えませんか? コンタクトの「興味・関心」プロパティの値に基づいて動的に検索することはできますか?

はい、動的に検索できます。それが「主なユースケース」で説明されている、このアクションの最も一般的な使い方です。 ステップ2の「Base Event Category」の入力欄には、固定のテキストだけでなく、**ワークフローを実行中のコンタクトのプロパティトークン(例:[興味・関心])**を設定することが可能です。

このアクションを実行するだけで、AIが見つけたイベントの招待メールをコンタクトに自動で送信できますか?

いいえ、自動では送信されません。この記事の「【重要】取得したイベント情報の活用方法」で強調されている通り、このアクションの役割は、推奨するイベントの詳細情報(ID、開始日時、URLなど)を検索して出力することだけです。 招待メールを送信するには、このアクションの後にHubSpot標準の「マーケティングEメールを送信」アクションなどを別途追加し、そのメール本文にこのアクションの出力値(event1_recommendedWebinarUrlなど)をパーソナライズトークンとして挿入する必要があります。