HubSpotのワークフローを運用する中で、「コンタクトの興味(例:「ケーキのレシピ」)に合わせて、ファイルマネージャーから最適な資料(例:「ショートケーキ.pdf」「チョコケーキ.pdf」)を自動で選び出し、送付したい」といった高度なニーズがあります。
これを可能にするのが、サードパーティ製の「ファイルレコメンドアクション」です。このアクションは、Generative AI(生成AI)を利用して、入力されたクエリ(検索語)に基づき、HubSpot内の関連ファイルを動的に検索・推奨します。
この記事では、動画で示されている「ファイルレコメンドアクション」の目的、具体的なユースケース、そして動画に沿った設定ステップを解説します。


このアクションの主な目的は、コンタクトワークフローの実行中に、指定されたクエリ(検索語)をGenerative AIで解釈・拡張させ、その内容に最も関連性の高い「ファイル」をHubSpotファイルマネージャーから検索することです。
最終的な目的は、検索して見つかった**複数の推奨ファイル情報(ファイル名、ファイルID、公開URL)**を取得し、それを後続のアクション(Eメール送信、プロパティ更新、タスク作成など)で利用することです。
このAI検索機能は、マーケティングや営業の自動化を大きく前進させます。
ステップ1:アクションの追加 (0:04 - 0:09)ワークフローエディタの「+」アイコンをクリックします。左側のサイドバーが開き、インストールされているカスタムアクション(動画では「Custom Workflow Professional v2」)が選択されます。
ステップ2:「File Recommend Action」の選択 (0:10 - 0:12)アプリが提供するアクションの中から、「File Recommend Action(ファイルレコメンドアクション)」をクリックしてワークフローに追加します。
ステップ3:AIレコメンド条件の設定 (0:13 - 0:33)アクションの設定パネル(左側)で、AIによる検索条件を定義します。
ステップ4:設定の保存 (0:34 - 0:36)左上の「Save」ボタンをクリックし、アクションの設定を完了します。
ステップ5:ワークフローの実行と履歴の確認 (0:37 - 0:42)ワークフローをオンにして実行します。実行後、「履歴(History)」タブで実行ログを確認すると、「File Recommend Action」が成功(Action succeeded)しています。
ステップ6:出力(OUTPUTS)の確認 (0:43 - 0:49)ここが最も重要です。ログの詳細(右パネル)には、「OUTPUTS (出力)」として、AIがレコメンドしたファイル情報がリスト形式で表示されます。
cake, cake recipes, cake...)short cake)chocolate cake)このアクションは、あくまで「ファイル情報を見つけてくる」までです。動画の後半(0:50以降)で示されているように、これらの出力(OUTPUTS)を後続のアクションで利用します。
活用例:取得したファイルURLをコンタクトのプロパティに保存する
Edit record)を追加します。Recommended File URL 1、Recommended File 2など)が表示されるので、保存したい情報(例:Recommended File URL 1)を選択します。これで、AIが推奨したファイルのURLをコンタクトのプロパティに保存できました。このプロパティは、フォローアップメールのパーソナライズなどに自由に活用できます。
いいえ、標準機能ではありません。これは「Custom Workflow Professional v2」というサードパーティ製(外部開発)アプリをインストールすることで利用可能になるカスタムアクションです。Generative AIが検索クエリ(検索語)を解釈し、関連語(例:「cake」から「レシピ」)まで拡張してファイルマネージャー内を検索できる点が、標準の検索機能との大きな違いです。
はい、動的に検索できます。それが「主なユースケース」で説明されている、このアクションの最も一般的な使い方です。 ステップ3の「AI-powered Query」の入力欄には、固定のテキストだけでなく、**ワークフローを実行中のコンタクトのプロパティトークン(例:[興味のあるトピック])**を設定することが可能です。
いいえ、自動では送信されません。この記事の「【重要】取得したファイル情報の活用方法」で強調されている通り、このアクションの役割は、関連するファイルの情報(ファイル名、ID、公開URL)を検索して出力することだけです。 取得したURL(recommended-FileUrl1など)をメールに記載して送信するには、このアクションの後に、HubSpot標準の「マーケティングEメールを送信」アクションなどを別途追加し、そのメール本文のパーソナライズトークンとしてこのアクションの出力値を利用する必要があります。